台所やリビングに、小さいアリが行列を作っている。どこから入ってきたのか、なぜ家の中にいるのかわからない。この記事では、家の中に小さいアリが入ってくる理由と、どこから来ているかの探し方、巣ごと減らす対策をまとめました。
先に結論を書くと、見えているアリを殺虫スプレーで退治しても、巣が残っていればまた出てきます。巣に持ち帰らせて効かせる「ベイト剤(毒エサ)」を使うのが基本です。
家の中にアリが入ってくる理由
食べ物を探して入ってくる
札幌市の案内では、アリはお菓子や甘い飲み物、植物につくアブラムシの甘い分泌物を好むとされています。広島市の案内でも、食べ物をテーブルの上などに長時間放置すると、アリが家の中に入ってくるとしています。
行列ができているときは、その先に食べ物があることが多いです。
すき間や家のまわりの環境
広島市の案内では、壁のひび割れなどのすき間を放っておいたり、植木鉢を地面に直接置いたりすると、アリが集まりやすくなるとしています。
腐った木材に巣を作ることもある
札幌市の案内では、アリは屋外では土の中や朽ち木に巣を作りますが、屋内では台所や浴室、板壁などの腐食が進んだ木材に巣を作ることがあるとされています。ただし、シロアリのように木材を食べることはありません。
家に入ってくる小さいアリの例
川崎市の案内では、アリの体長は2〜10mmほどで、色は黒っぽいものや赤褐色など種類によってさまざまとされています。
兵庫県でも見つかっているアルゼンチンアリ
尼崎市の案内によると、アルゼンチンアリは南米原産の小型のアリで、体長2.5mmほど、薄い黒褐色〜茶褐色でつやがなく、動きがとても速いのが特徴です。尼崎市では2023年4月に見つかり、市の南東部で生息が確認されています。
毒はなく、人の体に直接の害はありませんが、繁殖力が強く、定着した地域では屋内に入って行列を作ったり、食品に群がったりします(尼崎市)。動きの速い小さなアリが大量に入ってくる場合は、お住まいの自治体の情報も確認してください。
どこから来ているかを探す
- 行列をたどる:行列の向かう先が食べ物、反対側が侵入口や巣の方向
- 侵入口になりやすい場所:壁のひび割れ、サッシのすき間、配管が壁を通る部分
- 屋内の巣:台所や浴室まわりの、湿って傷んだ木材(札幌市)
巣ごと減らす対策
ベイト剤(毒エサ)を使う
川崎市の案内では、遅く効く殺アリ剤入りの毒エサを使うと、働きアリが巣に持ち帰るため、巣の中のアリにも効果があるとしています。札幌市も、巣の場所がわからない場合は毒エサを使うよう案内しています。
- 行列の通り道や、アリをよく見かける場所に置く
- 置いたあとは、アリが毒エサを運ぶのをしばらく邪魔しない(毒エサのまわりに殺虫スプレーをかけない)
- 尼崎市はアルゼンチンアリの対策として、ベイト剤を5m間隔で置き、アリが見られなくなるまで1か月ごとに交換する目安を示している
スプレーは巣がわかるときに
川崎市の案内では、殺虫スプレーは巣の場所がわかる場合に使うとしています。見えているアリだけにかけても、巣の中のアリの大部分は残ります。
食べ物を出しっぱなしにしない
- お菓子や甘い飲み物の空き容器を放置しない(札幌市)
- 食品くずを残さないよう掃除する(川崎市)
- 開けた食品は密閉容器に入れる
侵入口と巣になる場所を減らす
- 外壁や木材の傷んだ部分を直して侵入口を塞ぐ(川崎市)
- 庭の朽ち木など巣になるものを取り除き、床下の通気をよくする(札幌市)
羽のあるアリが出てきたら
家の中から羽のあるアリがたくさん出てきた場合は、アリではなくシロアリの羽アリの可能性もあります。見分け方は「家の中に羽アリが出た原因と見分け方」で解説しています。
姫路市とその周辺にお住まいの方へ
バグディフェンスでは、姫路市とその周辺で、家の中に入ってくるアリなどの害虫の駆除に対応しています。くわしくは「害虫駆除」をご覧ください。アリの種類は「クロヤマアリの生態」「トビイロケアリの生態」で解説しています。
まとめ|小さいアリは「食べ物を断ち、ベイト剤で巣ごと」
家の中の小さいアリは、食べ物を探して入ってきます。行列をたどって侵入口と巣の方向を探し、食べ物を片づけたうえで、ベイト剤を通り道に置いて巣ごと減らしてください。見えているアリにスプレーをかけるだけでは、また出てきます。ほかの家の中の虫の見分け方は「家の中の小さい虫の正体」にまとめています。
