家の中で、赤茶色の小さいアリを見つけた。ニュースで聞くヒアリではないかと、心配になりますよね。この記事では、ヒアリかどうかを考えるときの目安と、国内での確認状況、疑わしいときの連絡先、刺されたときの症状をまとめました。
先に結論を書くと、日本には在来の赤茶色のアリも多く、赤茶色だからといってヒアリとは限りません。姫路市の案内では、黒いアリ、体長2.5mm以下の小さいアリなどは、ヒアリやアカカミアリではないとされています。判断がつかないときは素手で触らず、ヒアリ相談ダイヤルや自治体に相談しましょう。
赤茶色のアリ=ヒアリではない
姫路市の案内では、日本には在来の赤茶色のアリも多いため、赤茶色だからといって特定外来生物とは限らないとされています。また、日本には300種以上のアリがすんでいて、生態系で大切な役割を担っているため、むやみに駆除しないよう呼びかけています。
家の中に入ってくるアリについては「家の中のアリ」で紹介しています。身近なアリの例として、図鑑の「トビイロケアリ」「クロヤマアリ」もご覧ください。
姫路市が示す「ヒアリではない」目安
姫路市の案内では、見た目だけでヒアリを見分けるのは難しく、顕微鏡か倍率の高いルーペが必要とされています。そのうえで、次のどれかに当てはまれば、ヒアリやアカカミアリではないとされています。
- 黒いアリである
- 体長2.5mm以下の小さいアリである
- たくさんいるとき、大きさがそろっていない
- 足が8本ある(アリの足は6本)
ヒアリの特徴
環境省の基礎情報では、ヒアリは南米中部が原産で、日本では2017年6月に初めて確認されました。大きさは次のとおりです。
| 種類 | 体長 |
|---|---|
| 働きアリ(刺すアリ) | 2.5〜6mm程度 |
| 女王アリ | 7〜8mm程度 |
| 雄アリ | 5〜6mm程度 |
環境省の基礎情報では、ヒアリは日当たりのよい開けた場所を好み、海外では公園や芝生、水辺、畑などで見られるとされています。巣は「アリ塚」と呼ばれ、地中に深く広がっているとされています。
国内と兵庫県での確認状況
全国の確認事例
環境省の確認事例の資料には、「2017年6月以降の確認事例は、21都道府県で212事例」と記載されています。
神戸港の事例(2026年7月)
環境省の発表では、2026年7月16日、全国の港湾調査で、神戸港のコンテナヤードの舗装の継ぎ目からヒアリと疑われるアリ約300個体が見つかり、翌日ヒアリと確認されました。7月31日の防除作業中には、羽のない女王アリ1個体も見つかっています。確認されたのは累計で働きアリ約420個体程度と女王アリ1個体とされています。
神戸市の発表では、確認場所は一般の人が立ち入れないエリアで、人への被害はないとされています。神戸市での確認は、2017年6月以降で計8事例とされています。
神戸港のコガネヒアリ(2026年9月)
環境省の発表では、2026年9月14日、神戸港のコンテナヤードで、ヒアリとは別の種である「コガネヒアリ」が見つかりました。国内で初めての確認です。働きアリ約20,000、羽アリ約500、羽のない女王アリ約20などが確認され、環境省・兵庫県・神戸市などが調査と防除を続けるとしています。
姫路市
姫路市の案内では、現時点で市内でのヒアリ類の発見情報はなく、姫路港の公共埠頭と民間埠頭でも発見の報告はないとされています。
ヒアリかもしれないと思ったときにすること
環境省と姫路市の案内をもとにまとめると、次のとおりです。
- 素手で触らない(死がいでも素手で触らない)
- 数が少ない場合は、スプレー式の殺虫剤で駆除する
- 種類を確かめたいときは、ヒアリ相談ダイヤルか市区町村に連絡し、写真をメールで送る。相談のうえで実物を送るか持参する
- 確認用のアリは、セロハンテープではなく綿などに包む
- 集団や巣を見つけたら刺激しない。つつく、踏む、殺虫剤や熱湯をかけることはせず、すぐにヒアリ相談ダイヤルに連絡する
- ヒアリと確認されるまでは、毒エサをむやみに置かない
環境省の案内では、毒エサを控える理由として、在来のアリを減らすと、かえってヒアリが定着しやすくなることが挙げられています。
刺されたときの症状と対処
環境省の基礎情報では、刺された瞬間に強い熱い痛みがあり、刺された場所が小さく赤くなります。翌日には、赤みの中央に膿がたまったような状態になるとされています。アレルギー体質の人は、赤み、腫れ、かゆみ、じんましんが起こることがあります。
刺されてから20〜30分以内に、息苦しさ、声がれ、動悸、めまい、腹痛などが起きた場合は、強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)の可能性が高く、救急車を呼ぶ必要があるとされています。
体調に変化がなくても、20〜30分ほどは刺された場所を冷やして安静にし、なるべく一人にならないよう案内されています。受診するときは、アリに刺されたことと、アレルギー反応の可能性があることを伝えます。環境省の基礎情報では、ヒアリの毒にはハチ毒と共通の成分があるため、ハチ毒アレルギーのある人は特に注意が必要とされています。
相談先
- 環境省 ヒアリ相談ダイヤル:0570-046-110(つながらない機種の場合は06-7634-7300)。姫路市の案内では、土日祝を含む毎日9時から17時(12月29日から1月3日を除く)
- 環境省のチャットボット:24時間365日受付(種類の判定を保証するものではない)
- 兵庫県 農政環境部 環境創造局 自然環境課:078-362-3389
- 姫路市 環境政策室:079-221-2468。姫路市の通報フォームからも通報できます
姫路市とその周辺にお住まいの方へ
バグディフェンスでは、姫路市とその周辺で、家の中に入ってくるアリの駆除に対応しています。くわしくは「姫路市のアリ駆除」をご覧ください。ヒアリが疑われる場合は、まず上の相談先に連絡してください。羽のあるアリについては「家の中の羽アリ」で紹介しています。
まとめ|赤いアリを見たら「まず目安で確かめ、迷ったら相談」
赤茶色の小さいアリを見ても、日本には在来の赤茶色のアリが多く、すぐにヒアリとは限りません。黒い、2.5mm以下、大きさがそろっていないといった姫路市の目安に当てはまれば、ヒアリではないとされています。判断できないときは素手で触らず、ヒアリ相談ダイヤルや自治体に相談しましょう。
