家の軒下や庭木に、蜂の巣ができているのを見つけた。市役所に電話すれば取ってもらえるのか、自分で取ってもよいのか、迷う方は多いと思います。この記事では、蜂の巣を見つけたときに最初にすることと、自治体の対応、相談先、気をつけたい業者トラブルをまとめました。
先に結論を書くと、姫路市や神戸市は、個人の家の蜂の巣を駆除していません。巣の駆除は、土地の持ち主や管理者がおこなうことになっています。まずは巣に近づかず、蜂の種類と巣の大きさを、離れた場所から確かめましょう。
まず確かめたいこと:どの蜂の巣か
姫路市の案内では、すべての蜂が危険なわけではないとされています。蜂の種類ごとの扱いは、次のように案内されています。
| 蜂の種類 | 姫路市の案内 |
|---|---|
| スズメバチ | 身近に巣を作った場合は早めの駆除がすすめられる |
| アシナガバチ | 攻撃性は強くなく、刺激しなければ襲ってこない。手の届かない巣はそのままに |
| ミツバチ | 益虫。生活に支障がなければそのままに |
木の枝などにミツバチが黒いかたまりになっている場合は、巣ではなく「分蜂(ぶんぽう)」かもしれません。くわしくは「ミツバチの分蜂を見つけたら」をご覧ください。
スズメバチの種類は「キイロスズメバチ」「コガタスズメバチ」、アシナガバチは「セグロアシナガバチ」の図鑑ページでも紹介しています。
蜂の巣を放っておくとどうなるか
姫路市の案内では、春に新しい女王バチが巣作りを始め、秋に巣がいちばん大きくなるとされています。冬には働きバチが死んで巣は空になり、同じ巣が次の年に使われることはありません。
また、駆除の費用は一般に春から初夏のほうが安く、秋には数万円になる場合もあると書かれています。巣は大きくなる前に駆除したほうがよい、というのが姫路市の案内です。
蜂の巣を見つけたときにすること
1. 近づかない・刺激しない
神戸市の案内では、スズメバチの巣を見つけたら、なるべく近づかず、騒がず、巣を刺激しないようにするとされています。巣があることに気づかずに生垣を剪定して、刺されることもあると書かれています。
2. 自分で取れる巣か、業者に頼む巣かを見分ける
神戸市の案内では、自分で駆除するのは、女王バチだけで巣を作っている6月ごろまでの小さな巣(とっくりを逆さにしたような形)が対象とされています。ボール形に大きくなった巣は非常に危険なため、専門の業者に依頼するよう案内されています。巣が小さくても、やり方をまちがえると危険な場合があり、危険を感じたら無理をしないことも書かれています。
堺市の案内でも、コガタスズメバチのとっくり形の巣は市販のスプレーで対処できる場合があるが、球形になった巣は業者に依頼するよう案内されています。
広島市の案内では、自分で駆除する場合は防護服を着て、蜂の活動が少ない夜間か早朝におこなうとされています。
3. 業者に頼むなら見積もりを比べる
姫路市は駆除の標準料金を決めておらず、複数の会社の見積もりを比べることがすすめられています。広島市も、2〜3社に見積もりを頼んでから決めるよう案内しています。
業者トラブルに注意
国民生活センターには、蜂の巣の駆除をめぐる相談が寄せられています。
- インターネットで「500円〜」と出ていた業者に頼んだところ、蜂の危険や近所への影響を強調され、見積もりのないまま作業され、約15万円の請求を受けた(80歳代の相談者。2026年7月の見守り新鮮情報)
- 5cmほどの巣で「1個4千円、ほかの処置をしても2万円まで」と聞いて頼んだのに、見せてもらえなかった巣も含めて合計11万円を請求された(見守り新鮮情報第421号。京都府が紹介)
国民生活センターは、極端に安い料金の広告に注意すること、慌てずに複数社の見積もりを比べること、不安をあおって考える時間を与えない業者とは契約しないことを助言しています。クーリング・オフなどができる場合もあります。困ったときは、消費者ホットライン「188」で近くの消費生活センターに相談できます。
自治体の対応・相談先
姫路市
姫路市はハチの駆除をおこなっていません。ただし、活動中のスズメバチの巣にかぎり、駆除費の補助があります。主な条件は次のとおりです。
- 道路や公園など、多くの人が出入りする場所からおおむね10メートル以内にある巣
- 店舗・事務所・寺社の境内地などの事業用の物件ではないこと
- 市長が指定する業者に依頼した場合が対象
補助額は駆除費の2分の1で、上限は4月1日〜7月31日の駆除が5,000円、8月1日〜翌年3月31日の駆除が7,000円です。駆除の前に申請して交付決定を受ける必要があるため、先に保健所衛生課(079-289-1633、平日9時〜17時)へ問い合わせましょう。冬の空の巣は対象外です。
神戸市・たつの市
神戸市は個人宅の蜂の巣の駆除や費用の負担をしておらず、助成制度は2022年3月31日に終わっています。業者さがしについては、兵庫県ペストコントロール協会(0120-762-633)に問い合わせると、作業内容に応じたおおよその価格を教えてもらえると案内しています。
たつの市も駆除はおこなっていませんが、活動中のスズメバチの巣の駆除費の一部を補助する事業があります。
刺されてしまったら
神戸市の案内では、早く流水で洗い流し、痛みがひどいときは冷やして、すみやかに医師の診断を受けるとされています。じんましんや息苦しさなどが出たときの対応は「スズメバチを見つけたら」でくわしくまとめています。
姫路市とその周辺にお住まいの方へ
バグディフェンスでは、姫路市とその周辺で、スズメバチ・アシナガバチなどの蜂の巣の駆除に対応しています。くわしくは「姫路市の蜂の巣駆除」をご覧ください。屋根裏や壁の中から羽音がする場合は「壁の中の蜂の音」もあわせてご覧ください。
まとめ|蜂の巣は「近づかず、種類と大きさを確かめてから」
- 姫路市・神戸市は、個人の家の蜂の巣を駆除していない
- 自分で取れるのは、6月ごろまでの小さなとっくり形の巣まで。ボール形の巣は業者へ
- 姫路市には、条件つきでスズメバチの巣の駆除費の補助がある(事前申請が必要)
- 業者は複数の見積もりを比べ、納得できない請求はその場で払わず188へ相談
