コウベモグラの生態と庭・畑に出る理由|モグラ塚・被害・対策の決まり

コウベモグラの生態と庭・畑に出る理由|モグラ塚・被害・対策の決まり

庭や畑に、こんもりと土が盛り上がった山がいくつもできている。植えたばかりの苗が倒れていた。こうした跡を残すのがモグラです。

西日本の住宅地や畑で見られるモグラは、主にコウベモグラです。一生のほとんどを土の中で過ごし、姿を見る機会は多くありません。

本記事では、コウベモグラを中心に、モグラの生態を客観的に解説します。

目次

コウベモグラとは?大きさ・分布の基本情報

項目内容
名称コウベモグラ
学名Mogera wogura
分類哺乳綱 モグラ目(トガリネズミ目) モグラ科
大きさ頭胴長12.5〜18.5cm、尾長1.5〜3.0cm。日本最大のモグラ
体重48〜175g
見た目毛の色はコルク色と茶色の中間で、赤みには個体差がある。前足はシャベル状
分布西日本(本州中部以南)に広く分布
寿命3〜4年

東日本には、よく似たアズマモグラがすんでいます。コウベモグラはアズマモグラを東へ追いやってきた歴史があるとされ、両者は競い合う関係にあります。神戸市の哺乳類リスト(2020年)では、モグラ科としてコウベモグラとヒミズが記録されています。

コウベモグラの生態|食性・活動・繁殖

食性:ミミズと昆虫の幼虫

主にミミズと昆虫の幼虫を食べ、カエルやカタツムリ、植物の種子を食べることもあります。1日に自分の体重の半分から同じくらい以上のエサが必要とされます。農作物を直接食べることはありません。

活動:昼も夜も動く

一年中活動し、3〜4時間の休息をはさみながら、昼夜関係なく動き回ります。

繁殖

春から初夏に2〜6頭の子を産みます。子は約1か月で母親から追い出されると考えられています。

モグラ塚とトンネル

モグラは前足で土を掘ってトンネルを作り、掘った土を地上に押し出します。これが「モグラ塚」と呼ばれる土の山です。モグラ塚は出入り口ではなく、土の捨て場です。

トンネルは深くても1m程度です。トンネルの総延長は70〜300m程度とされています。

モグラが庭や畑に出る理由

モグラはエサになるミミズや昆虫の幼虫を求めてトンネルを広げます。土がやわらかくミミズの多い庭や畑は、モグラにとってエサの豊富な場所です。

モグラによる被害・影響

  • トンネルを掘ることで作物の根が切られる
  • 植えたばかりの苗が倒れる
  • モグラのトンネルがネズミの通り道に使われ、その被害が大きくなる場合もある

モグラがいるサイン

サイン見られる場所・特徴
モグラ塚庭や畑、芝生にできるこんもりした土の山
苗の倒れトンネルを掘られた場所で、苗が倒れたり根が切られたりする

モグラの対策と予防

東京都の資料では、次のような方法が紹介されています。

  • 捕獲器を本道のトンネルに設置する
  • 深さ50〜60cmの網や、深さ約1mの溝で通り道をさえぎる
  • 風車などの音や振動で追い払う
  • 土壌消毒などでエサを減らす

ペットボトルの風車などを紹介している自治体もあります。ただし、忌避剤や振動装置の効果を公的機関が検証した資料は見当たらず、効果ははっきりしていません。

捕獲には決まりがある

モグラは鳥獣保護管理法の対象となる動物で、捕獲には原則として許可が必要です。ただし、農業や林業の事業活動にともなってやむを得ず捕獲する場合は、許可なく捕獲できる例外があります。家庭の庭などで捕獲を考える場合は、お住まいの市町村に確認してください。

モグラの豆知識|役に立つ面もある

モグラは土の中の害虫を食べ、深いところの土を地上に運んで土を循環させる役割も持っています。

モグラの生存戦略|土の中に特化した体

シャベルのような前足でトンネルを掘り、一生のほとんどを土の中で暮らします。たくさん食べる必要があるため、昼夜を問わず活動してエサを探し続けます。

天敵と生態系での役割

天敵は、フクロウなどの肉食の鳥や中型の哺乳類です。モグラ自身はミミズや昆虫の幼虫を食べる捕食者で、土の中の生き物の数を調整する役割を持っています。

土地診断の視点|モグラからわかる庭の状態

モグラ塚がたくさんできる庭や畑は、ミミズなどの土の生き物が多い、やわらかい土であるといえます。一方で、モグラのトンネルはネズミの通り道にも使われるため、ネズミの痕跡がないかもあわせて確認するとよいでしょう。

モグラの危険度評価

※地域・環境により変動する相対的な目安です。

項目評価
人への危険★☆☆☆☆(人に危害を加えることはほぼない)
庭・畑への影響★★★☆☆(根切り、苗の倒れ、モグラ塚)
建物への影響★☆☆☆☆(家屋への侵入はほぼない)
定着力★★★★☆(トンネルを広く使い続ける)
駆除難易度★★★★☆(地中にいて姿が見えず、捕獲には決まりがある)

ヒミズ・アズマモグラとの見分け方

動物見分けるポイント
コウベモグラ頭胴長12.5〜18.5cm。西日本に分布。モグラ塚を作る
アズマモグラやや小さい。主に東日本に分布。外見だけで見分けるのは難しい
ヒミズ頭胴長9〜10.5cm、尾長2.7〜3.8cmほど。尾が長め。落ち葉の下など浅いところにすみ、モグラ塚は作らない。地表でもよく活動する

姫路市とその周辺にお住まいの方へ

モグラの被害のご相談は、姫路市のバグディフェンスが直接うかがいます。現地調査・お見積りは無料です。

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政綱 純
バグディフェンス代表。政綱 純(まさつな まこと)。姫路市を拠点に、害虫・害獣の駆除と予防施工を行っています。不動産業界で7年間、賃貸・売買・管理・リフォーム・空き家再生に携わり、建物の構造や入退去検査・原状回復の現場を見てきました。宅地建物取引士・2級FP技能士。認定NPO法人 空き家相談センター 相談員。駆除で終わらせず、侵入経路と再発防止まで建物の側から考えることを大切にしています。
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