家の中に小さい蛾がいる|衣類・食品・お風呂場の場所別に正体と対策

家の中に小さい蛾がいる|衣類・食品・お風呂場の場所別に正体と対策

部屋の中を、小さな蛾がひらひら飛んでいる。どこから来たのか、服や食べ物は大丈夫なのか気になりますよね。この記事では、家の中で見る小さい蛾の正体を、見つかった場所ごとに整理し、それぞれの対策をまとめました。

先に結論を書くと、小さい蛾は、見つかった場所で正体の見当がつきます。洋服ダンスならイガ・コイガ、食品のまわりならノシメマダラメイガ、お風呂場や台所、トイレなら蛾に似たチョウバエの可能性があります。どれも、発生源の衣類・食品・排水口を見直すことが対策の基本です。

目次

見つかった場所で見分ける

新宿区、横浜市、さいたま市の案内をもとに整理すると、次のとおりです。

見つかった場所考えられる虫幼虫が育つ場所・食べるもの
洋服ダンス、クローゼットイガ、コイガ毛織物、毛糸、羽毛などの動物性の繊維
台所、食品の保管場所ノシメマダラメイガ穀類、粉類、菓子類、乾燥果実など
お風呂場、台所、トイレチョウバエ(蛾に似た小さな虫)排水口などの汚れた水の中

洋服ダンスの小さい蛾:イガ・コイガ

特徴

新宿区の資料では、コイガは翅に紋のない小型の蛾で、成虫の体長は6〜8mmとされています。イガはコイガによく似ています。東京文化財研究所の「文化財害虫検索」では、イガの成虫は4〜7mmほどで、黄色から褐色の体色とされています。

被害の見分け方

新宿区の資料では、どちらも幼虫が毛織物や毛糸、羽毛などの動物性の繊維を食べて穴をあけます。コイガは、繊維と糞をつづり合わせたトンネル状の通路を布の上に作ります。イガの幼虫は、繊維と糞でつづったミノムシのような筒状の巣を背負って歩くとされています。

東京文化財研究所によると、イガは明るい窓辺で成虫が死んでいることが多く、食べられた物の近くで空の蓑がよく見つかるとされています。

なお新宿区の資料では、毛織物などの被害は、イガやコイガよりヒメマルカツオブシムシに多くみられるとされています。くわしくは図鑑の「ヒメマルカツオブシムシ」をご覧ください。

対策

新宿区の資料では、次の対策が挙げられています。

  • 洋服ダンスで蛾が何匹も見つかったら、念のため衣類を調べる
  • できれば衣類を日に干す
  • ウール製品や毛糸は、防虫剤を入れて密閉した袋などにしまう

台所の小さい蛾:ノシメマダラメイガ

特徴

横浜市の案内では、ノシメマダラメイガの成虫は、翅を屋根の形にたたんで止まります。翅の前半は灰褐色、後半は赤褐色の2色に分かれるのが特徴です。

成虫の大きさは、資料によって書き方が違います。農研機構の食品害虫サイトでは体長7〜8mm、翅を広げると14mm前後とされています。横浜市の案内では、体長約13mm(くわしい説明では13〜16mm)とされています。

何を食べるか

横浜市の案内では、食品を食べるのは幼虫だけで、成虫は食べません。幼虫がつく食品として、次が挙げられています。

  • 米、麦などの穀類
  • 小麦粉、ホットケーキの素などの粉類
  • 粉末スープ、乾燥果実、木の実
  • 豆菓子、チョコレート、クッキーなどの菓子類

対策

横浜市の案内では、幼虫は強いあごで包装を食い破って入り込むため、未開封でも包装だけでは不十分とされています。食品は、しっかり密閉できる容器に入れて保管します。食品や容器の内側に、オレンジがかった小さな粒(糞)や白い糸のようなものがないかも確かめましょう。

農研機構の食品害虫サイトでは、こまめに掃除して、エサになる食品くずをできるだけ残さないようにすることが挙げられています。

お風呂場の「蛾のような虫」:チョウバエ

特徴

新宿区の資料では、チョウバエは飛んでいないときは見逃すほど小さく、ハエに似たハート型をしています。トイレなどでチョウのように舞う虫として紹介されています。

さいたま市の案内では、代表的なのはオオチョウバエ(体長4〜5mm程度、灰黒色で体が毛でびっしり覆われる)と、ホシチョウバエ(体長2mm程度)です。成虫は夏から秋口にかけて多く見られるとされています。

発生源と対策

さいたま市の案内では、風呂場や台所の排水溝が発生源になります。成虫は飛ぶ力が弱いため、とまっている場所の近くに発生源があることが多いとされています。予防には、排水溝の掃除がすすめられています。

新宿区の資料では、幼虫は汚れた水にたまった浮きかすの中で育つとされています。台所や風呂場の排水口の目皿にネットなどをあてること、風呂場の防臭用の部品(ベルトラップ)を掃除のあとに元に戻すことも挙げられています。

くわしくは図鑑の「チョウバエ」をご覧ください。

自治体の相談先

横浜市の案内では、虫の種類を見分けるのは難しいため、疑わしい場合は虫を持って相談するよう案内されています。

姫路市では「虫の相談窓口」で、保健所衛生課が虫の種類の判定や駆除方法の説明を無料で行っています。受付は月曜日から金曜日の午前9時から午後5時までで、事前予約をお願いしているとされています(電話079-289-1633)。

姫路市とその周辺にお住まいの方へ

バグディフェンスでは、姫路市とその周辺で、家の中に発生する害虫の駆除に対応しています。くわしくは「姫路市の小さい蛾の対策」をご覧ください。ほかの小さい虫については「家の中の小さい虫」にまとめています。

まとめ|小さい蛾は「見つかった場所から発生源を探す」

洋服ダンスの蛾はイガ・コイガ、台所の蛾はノシメマダラメイガ、お風呂場やトイレの蛾のような虫はチョウバエの可能性があります。衣類は防虫剤と密閉、食品は密閉容器での保管、排水口はこまめな掃除が対策の基本です。見分けにくいときは、自治体の相談窓口も利用できます。

参考にした資料

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政綱 純
バグディフェンス代表。政綱 純(まさつな まこと)。姫路市を拠点に、害虫・害獣の駆除と予防施工を行っています。不動産業界で7年間、賃貸・売買・管理・リフォーム・空き家再生に携わり、建物の構造や入退去検査・原状回復の現場を見てきました。宅地建物取引士・2級FP技能士。認定NPO法人 空き家相談センター 相談員。駆除で終わらせず、侵入経路と再発防止まで建物の側から考えることを大切にしています。
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