犬や猫、小鳥や観賞魚を飼っている家でゴキブリが出たとき、いちばん気になるのは「ペットに害はないか」ですよね。スプレーをまいてもいいのか、毒餌をかじられたらどうなるのか、くん煙剤は使えるのか。
先に結論を書くと、ペットのいる家では、薬剤を使わない粘着式の捕獲器や凍結スプレー、ケースに入った毒餌を中心にし、置き場所と使い方でペットとの接触を防ぐのが基本です。この記事では、各メーカーが公式ページで案内しているペットへの注意事項をもとに、選び方と使い方をまとめます(2026年10月時点)。ペットの体調に異変があるときは、すぐに獣医師に相談してください。
タイプ別|ペットがいる家での使いやすさ
| タイプ | メーカーの主な注意・案内 | ペットがいる家での考え方 |
|---|---|---|
| 粘着式の捕獲器 | 薬剤を使用していない(アース製薬) | 薬剤の心配がない。ペットが触れない場所に置く |
| 凍結スプレー | 化学合成殺虫成分不使用。人やペットに向けて使わない(アース製薬) | キッチンやペットのいる部屋で使いやすい |
| 毒餌(ケース入り) | ペットがもてあそばない場所に置く(アース製薬・KINCHO) | 家具のすき間など、ペットが届かない場所に置く |
| 殺虫スプレー | 観賞魚・小鳥などのペットにかけない(アース製薬) | ペットを別の部屋に移してから使う |
| 空間処理・くん煙剤 | ペットは室外へ。観賞魚の水槽がある部屋では使わない、または密閉する(KINCHO・アース製薬) | ペットを外に出し、換気が終わってから戻す |
ペットがいる家で使いやすい商品
薬剤を使わない捕獲器
ごきぶりホイホイ+(アース製薬)
- 薬剤を使用していない粘着式の捕獲器(アース製薬)
- 足ふきマットやデコボコ粘着シート、耐水性のハウスで、水のある場所にも置ける
- ペットの毛や足がくっつかないよう、ペットが入り込めない場所に置く
殺虫成分を使わない凍結スプレー
凍らすジェット ゴキブリ秒殺(アース製薬)
- 有効成分:ハッカ油3.33w/v%(防除用医薬部外品)。化学合成の殺虫成分は不使用
- メーカーは、食品周りや赤ちゃん・ペットがいる家庭にもおすすめとし、処理した場所に子どもやペットが触れたりなめたりした程度では安全面で問題ないと案内
- 注意:凍傷のおそれがあるため、人やペットに向けて噴射しない。小鳥・観賞魚などのペットにかけない
ケース入りの毒餌
ゴキブリキャップ(タニサケ)
- 有効成分:ホウ酸50%。化学合成の殺虫成分は不使用
- メーカーは、頑丈な収納ケース入りで、設置中にホウ酸に触れる心配がなく飛散しないため、子どもやペットにも優しい設計と説明
- ただし、ホウ酸には毒性があるとメーカーも注意している。同社はペットの誤食防止に、容器に塗る専用の塗布剤も販売している
ブラックキャップ(アース製薬)
- 有効成分:フィプロニル0.05%(防除用医薬部外品)
- メーカーは、薬剤に触れる心配のない設計としつつ、子どもやペット等がもてあそばない場所に置くよう注意している
- 誤って食べた場合は、すぐに吐き出させて成分名を医師に告げるよう案内
殺虫スプレー・空間処理剤を使うとき
殺虫成分の入ったスプレーを使う場合も、使い方でペットとの接触を減らせます。フマキラーは「ゴキファイタープロ ストロング」について、子どもや犬・猫が噴霧した場所をなめたり触れたりした程度では問題ないものの、異常がみられた場合は医師または獣医師の診察を受けるよう案内しています。アース製薬は「ゴキジェットプロ」について、観賞魚・観賞エビ・小鳥などのペットにかからないようにと注意しています。
ゴキファイタープロ ストロング(フマキラー)
- 有効成分:イミプロトリン、フェノトリン(防除用医薬部外品)
- 18cmのロングノズルで離れた場所から狙えるため、ペットのいない部屋で目の前の1匹を止めるのに向く
部屋全体に広げるタイプでは、KINCHOは「ゴキブリムエンダー」について、子ども・犬猫のいる家庭でも、噴射から30分以降は子どもも入室できると案内する一方、観賞魚などの水槽がある部屋では使わないよう注意しています。くん煙剤のアースレッドでは、小鳥などのペットや観葉植物は換気が終わるまで部屋の外に出し、観賞魚はエアーポンプを止めて水槽を完全に密閉するか部屋の外に出すよう、アース製薬が案内しています。
ペットがいる家でのゴキブリ対策のコツ
ペットのいる家では、薬剤を減らすためにも、餌と水と隠れ場所を減らす予防がいっそう大切です。ペットフードは出しっぱなしにせず密閉容器で保管し、食べ残しは片づけてください。札幌市は台所などの水滴がゴキブリの飲み水になると注意しているので、水まわりやペットの水入れのまわりの水滴もふき取りましょう。
殺虫成分がペットに与える影響については、成分ごとの解説記事も参考にしてください。ピレスロイド、ペルメトリン、フィプロニル、ホウ酸団子の記事で、人やペットへの影響や安全性を解説しています。
まとめ
ペットがいる家のゴキブリ対策は、薬剤を使わない捕獲器や凍結スプレー、ケース入りの毒餌を中心にし、ペットが触れない場所に置くことが基本です。殺虫スプレーや空間処理剤を使うときは、ペットを別の部屋に移し、観賞魚の水槽がある部屋では使わないか密閉してください。メーカーの注意書きを読み、ペットに異変があればすぐに獣医師に相談しましょう。全体の進め方はゴキブリ駆除の方法まとめをご覧ください。
