家のまわりで、毛がほとんど抜けたタヌキを見かけた。病気なのか、人や飼っている犬にうつらないか、心配になりますよね。この記事では、毛が抜けたタヌキの正体と、人やペットへの影響、見つけたときにすること、相談先をまとめました。
先に結論を書くと、毛が抜けたタヌキは「疥癬(かいせん)」という皮膚病にかかっている可能性があります。近づかず、触らず、えさを与えずに、そっと見守るのが基本です。えさになるものを片付けて、寄せつけないようにしましょう。
毛が抜けたタヌキの正体
ヒゼンダニによる皮膚病「疥癬」
北九州市の案内では、毛のないタヌキは、ダニの一種であるヒゼンダニが引き起こす「疥癬症」に感染している可能性があるとされています。
大分市の資料では、疥癬はヒゼンダニが寄生して起こる皮膚病で、毛が抜け落ちて皮膚がむき出しになるとされています。
弱っても住宅地をうろつく
北九州市の案内では、感染したタヌキは、かゆみによる脱毛や皮膚の悪化で免疫力が下がり、数週間程度で衰弱死する傾向にあるとされています。
大分市の資料では、弱っていても食べ物を求めて住宅地をうろつくため、目撃が増えていると説明されています。熊本市も、えさがあると延命し、住宅地などを歩き回ると案内しています。
人やペットへの影響
人への影響
人への影響は、自治体によって書き方が少し違います。
- 大分市:タヌキのヒゼンダニが人にうつる可能性は極めて低い
- 北九州市:人には感染しにくいが、接触による感染の可能性はある。感染すると一時的にかゆみや発疹が出ることがある
- 熊本市:人が感染すると、一時的なかゆみや発疹が出ると言われている
どの案内でも、むやみに触れないことが前提になっています。
犬や猫への影響
北九州市と熊本市の案内では、ペットも疥癬症のタヌキとの接触で感染するおそれがあるとされています。
大分市の資料では、犬には感染する可能性があるとされています。飼い猫がタヌキから疥癬にかかる可能性は低いとされていますが、ほかの野生動物から別の病気をうつされるおそれがあるため、屋内で飼うことが勧められています。
見つけたときにすること
- 近づかず、触らない
- かわいそうでも、えさを与えない
- 刺激を与えず、そっと見守る
- 犬や猫を近づけない。放し飼いはしない
北九州市は、疥癬のタヌキを見かけたら刺激を与えず静観するよう案内しています。名古屋市の相談Q&A集でも、毛が抜けたタヌキは疥癬症の可能性があるとして、近づいたり触れたりしないよう注意を促しています。
大分市の資料では、タヌキは夜になると寝床に戻ることがあるので、しばらく様子を見るよう案内されています。
自分で捕まえない
名古屋市のQ&A集では、野生動物は鳥獣保護管理法により、原則として捕獲が禁止されているとされています。追い払いで対応できない被害がある場合に、許可を受けて捕獲する流れです。
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寄せつけないための予防
大分市の資料では、次のような対策が紹介されています。
- 残飯、収穫しない果樹、置きっぱなしのペットフードなど、えさになるものを片付ける
- 敷地に入ってきたら、ホースやバケツで水をかけて追い払う(住宅地はえさ場でも安全な場所でもないと覚えさせるため)
- タヌキが嫌う強いにおいのもの(薄めた塩素系漂白剤や木酢液)をまく、またはスポンジにしみこませて置く
塩素系漂白剤は、色落ちや金属のさびの原因になるため、置く場所に注意が必要とされています。熊本市も、ペットのえさなどを放置するとタヌキが寄りつきやすくなるので、すぐに片付けるよう案内しています。
自治体の対応と相談先
北九州市は、タヌキの保護や駆除を行っていないとしています。熊本市も、疥癬症のタヌキの保護は行っていないと案内しています。対応は自治体ごとに違うため、お住まいの市町に確認しましょう。
姫路市の「鳥獣対策事業」のページでは、タヌキ・アナグマ・キツネの捕獲許可の権限は、兵庫県知事から姫路市長に移っているとされています。捕獲許可の窓口は、姫路市の北部農林事務所 鳥獣対策担当(079-336-4412)です。
また姫路市は、家や建物に入り込んだ鳥獣の追い払いや駆除は行っておらず、相談先として兵庫県ペストコントロール協会を紹介しています。
死んでいる動物を道路で見つけたときは、姫路市では美化業務課(079-221-2500)が、犬・猫・イタチ・鹿などの動物の死骸を無料で回収しています。自宅の敷地内では回収されないため、袋に入れて公道上に出す必要があります。
姫路市とその周辺にお住まいの方へ
バグディフェンスでは、姫路市とその周辺で、タヌキなど家のまわりに出る害獣の対策に対応しています。くわしくは「姫路市のタヌキ対策」をご覧ください。似た動物については「アナグマを見つけたら」や「ハクビシンの生態図鑑」も参考にしてください。
まとめ|疥癬のタヌキは「触らず、えさをやらず、見守る」
- 毛が抜けたタヌキは、ヒゼンダニによる皮膚病「疥癬」の可能性があります
- 人への感染について、大分市は「極めて低い」、北九州市は「しにくいが可能性はある」としています
- 犬はうつる可能性があるため、近づけないようにしましょう
- えさになるものを片付け、水をかけるなどして寄せつけない工夫をします
- 姫路市では、タヌキの捕獲許可の窓口は北部農林事務所 鳥獣対策担当です
