ヌートリアを見つけたらどうする?|お金はもらえるのか・大阪や姫路での捕獲の決まり

ヌートリアを見つけたらどうする?|お金はもらえるのか・大阪や姫路での捕獲の決まり

川や水路の近くで、オレンジ色の歯をした大きなネズミのような動物を見かけた。ヌートリアだと聞いたけれど、どうすればいいのか、捕まえたらお金がもらえるのか気になる人もいるでしょう。この記事では、ヌートリアを見つけたときにすることと、お金の話、大阪や姫路での捕獲の決まりをまとめました。

先に結論を書くと、ヌートリアには近づかず、捕まえたり持ち帰ったりしないでください。ヌートリアは外来生物法の「特定外来生物」です。また、一般の人が見つけたり捕まえたりしてお金(報奨金)がもらえるという公式の情報は、確認できませんでした。自治体の報奨金や奨励金を受け取るのは、駆除班員などの捕獲者です。兵庫県の支援は市町に対するものです。

目次

ヌートリアとはどんな動物?

大阪府の案内では、ヌートリアは南米原産です。1939年ごろに軍服用の毛皮を取るために持ち込まれたものが逃げ出したり、繁殖場の閉鎖で放たれたりして、20府県以上で生息が確認されています。

体重は4〜5kg、体長は50〜70cmで、日本のげっ歯類(ネズミの仲間)では最大です。全身は茶色で、オレンジ色の大きな前歯と、水かきのついた大きな後ろ足があります。

痕跡での見分け方

大阪府の「ヌートリア捕獲マニュアル」では、次のような痕跡が紹介されています。

痕跡特徴
足跡前足は4本の指の跡が目立つ。後ろ足は水かきがあり、大きな足の裏のように見える
フン直径1〜1.5cm、長さ3〜4cmほどのソーセージ形。緑色から黒っぽい茶色
巣穴土手に掘られ、直径20〜30cm、奥行き1〜6mの枝分かれしたトンネル。入り口は水際から1m以内が多い

兵庫県森林動物研究センターの資料では、前足にも5本の指の跡が残る点が、アライグマとヌートリアの違いとされています。

ヌートリアによる被害

大阪府の案内では、根菜類、葉菜類、瓜類、イネなど多くの作物が被害を受けるとされています。全国の農業被害額は1億2,400万円、被害面積は500haです(平成20年、農林水産省調べ)。ドブガイなどの二枚貝を食べるため、二枚貝に卵を産むタナゴ類への影響も心配されています。

大阪府の捕獲マニュアルでは、水稲の食害が最も多く、あぜを壊して水が漏れる被害も出ているとされています。土手に巣穴を掘るため、水害の危険も指摘されています。

繁殖について、大阪府のヌートリアのページでは年3〜4回、1回に平均5〜6頭を産むとされています。捕獲マニュアルでは年2〜3回繁殖でき、1回に1〜12頭(平均5頭)を産むとされています。

見つけたときにすること

  • 近づかない。捕まえたり、触ったりしない
  • 捕まえた個体を持ち帰らない(環境省の案内では、持ち帰ることは「運搬」にあたり禁止です)
  • 畑や土手に被害があるときは、お住まいの市町村の窓口に相談する

大阪府の捕獲マニュアルでも、捕まえた個体はかみつきや爪によるけがに注意し、野生動物は病気を持つことがあるので衛生に気をつけるよう書かれています。

環境省の案内では、特定外来生物は飼う・保管する・運ぶ・野外に放す・売ることなどが原則禁止です。罰則のページでは、個人が許可なく野外に放した場合は拘禁刑3年以下または罰金300万円以下とされています。

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ヌートリアを捕まえるとお金はもらえる?

「ヌートリア お金」と調べる人が多いようですが、公式の資料で確認できたのは次のような内容です。

  • 岡山県総社市:有害鳥獣の捕獲報奨金で、ヌートリアは1頭2,000円(平成29年4月から)。受け取れるのは「市内の狩猟団体に所属する駆除班員」で、有害鳥獣捕獲許可の数の範囲内です
  • 岡山市:捕獲奨励金の対象にヌートリアが含まれ、交付先は「対象鳥獣の捕獲者(補助事業者)」です
  • 兵庫県:市町が行う捕獲・搬入・処分を県が支援しています。単価は捕獲3,000円、搬入1,000円、殺処分3,000円(いずれも1頭あたり)で、市町の経費に対する支援です
  • 姫路市・神戸市・大阪府:今回確認したヌートリアの案内には、報奨金の記載はありませんでした

つまり、報奨金を受け取るのは、許可を受けて捕獲する駆除班員などや、市町です。一般の人が見つけて知らせたり、自分で捕まえたりしてお金がもらえる、という公式の情報は確認できませんでした。お金を目当てに自分で捕まえようとするのはやめましょう。

大阪・姫路・神戸の捕獲の決まり

大阪府

大阪府の案内では、ヌートリアの捕獲には、捕獲する場所の市町村長の許可が必要とされています。くわしくは、お住まいの市町村に問い合わせるよう案内されています。

姫路市

姫路市は「姫路市アライグマ等防除実施計画」で、アライグマとヌートリアの捕獲を進めています。個人が捕まえる場合は、原則として狩猟免許が必要です。ただし、垣や柵で囲まれた自宅の敷地や自分で耕作する農地で、土地の所有者などの了承を得て、自己責任で箱わなを置く場合は、免許がなくても認められています。

市の捕獲用の檻の貸し出しは、個人ではなく農区や自治会が対象です。窓口は北部農林事務所 鳥獣対策担当(079-336-4412)です。

神戸市

「神戸市ヌートリア防除実施計画」では、捕獲する人は市に届出書を出します。原則は狩猟免許を持つ人ですが、免許がなくても、講習の受講や施設賠償責任保険への加入などの要件をすべて満たせば参加できるとされています。

被害を減らす予防

姫路市の防除のページでは、アライグマ・ヌートリアの対策として、取り残した作物や落ちた果実を放置しないこと、畑の柵は普通の金網では効果が低く電気柵が基本であることが紹介されています。

姫路市とその周辺にお住まいの方へ

バグディフェンスでは、姫路市とその周辺で、畑や水路まわりのヌートリアの対策に対応しています。くわしくは「姫路市のヌートリア駆除」をご覧ください。ヌートリアの生態は「ヌートリアの生態図鑑」で、よく似た外来の動物については「アライグマを見つけたら」で紹介しています。

まとめ|ヌートリアは「捕まえず、市町村の窓口へ」

  • ヌートリアは南米原産の特定外来生物で、オレンジ色の前歯と水かきのある後ろ足が目印です
  • 稲や野菜を食べるほか、土手に巣穴を掘る被害もあります
  • 捕まえて持ち帰ることや、野外に放すことは禁止です
  • 報奨金を受け取るのは駆除班員などの捕獲者や市町で、一般の人がもらえるという公式情報は確認できませんでした
  • 大阪府では市町村長の許可が必要です。姫路市の檻の貸し出しは農区・自治会が対象です

参考にした資料

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政綱 純
バグディフェンス代表。政綱 純(まさつな まこと)。姫路市を拠点に、害虫・害獣の駆除と予防施工を行っています。不動産業界で7年間、賃貸・売買・管理・リフォーム・空き家再生に携わり、建物の構造や入退去検査・原状回復の現場を見てきました。宅地建物取引士・2級FP技能士。認定NPO法人 空き家相談センター 相談員。駆除で終わらせず、侵入経路と再発防止まで建物の側から考えることを大切にしています。
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