キジバトの生態と庭木に巣を作る理由|鳴き声・法律・ドバトとの見分け方

キジバトの生態と庭木に巣を作る理由|鳴き声・法律・ドバトとの見分け方

庭木の茂みから「デデーポッポー」という低い鳴き声が聞こえる。ふと見ると、枝を粗く組んだ巣にハトが座っている。こうした場面で見られるのがキジバトです。

「ヤマバト」とも呼ばれ、かつては山にすむ鳥でしたが、今では市街地でも普通に見られます。街でよく見るドバトとは別の種類です。

本記事では、キジバトの生態を客観的に解説します。

目次

キジバトとは?大きさ・見た目の基本情報

項目内容
名称キジバト(雉鳩)。別名ヤマバト
学名Streptopelia orientalis
分類鳥綱 ハト目 ハト科
全長約33cm(体重約220g)
見た目首に青と黒のしま模様。翼や背中は茶色のうろこ模様で、尾の先が白い
分布ユーラシア大陸東部〜日本。市街地から山地まで一年中見られる(北海道では夏鳥)
法律上の扱い狩猟鳥。ただし住宅まわりでの捕獲や、卵・ヒナのいる巣の撤去には許可が必要

翼の羽の模様がキジのメスに似ていることが、名前の由来とされています。

キジバトの生態|食べ物・鳴き声・繁殖

食べ物

主に雑草の種子や低木の小さな実を食べ、昆虫やミミズを食べることもあります。種子は丸飲みするため、食べた跡に種皮が散らばりません。

鳴き声

「デデーポッポー」という低い声を繰り返して鳴きます。

繁殖

項目内容
繁殖期4〜10月ごろ。西日本や都市部では一年中繁殖することがある
1回の卵の数2個
巣枝を粗く組んだ皿のような形
巣の場所庭木、生垣、街路樹、公園など。枝葉の混みあった木が多い。建物に作ることもある

ヒナは、親の「そのう」の内壁がはがれてできる乳白色のピジョンミルクで育ちます。オスもメスも与えることができます。

キジバトが家のまわりに来る理由

生垣や庭木のように枝葉が混みあった木は、巣を作る場所として好まれます。雑草の種子や小さな実がある庭は、エサ場にもなります。

キジバトによる被害・影響

  • 庭木やベランダまわりでの巣作りとフン
  • 畑では、まいたばかりのダイズや麦、野菜の種子や、出たばかりの芽(子葉)を食べる

キジバトがいるサイン

サイン見られる場所・特徴
「デデーポッポー」という鳴き声庭木、電線、屋根
枝を粗く組んだ皿のような巣生垣や庭木の茂み
1〜2羽で地面をつつく庭、畑、公園

キジバトの対策と予防

ハトの仲間全般について、自治体では次のような対策が案内されています。

  • ベランダの風通しをよくし、すき間をふさぐ
  • 手すりにワイヤーを張る、ネットや剣山状の器具を使う
  • 卵やヒナがいる場合は、巣立ちまで見守る

巣の撤去と法律

野鳥は鳥獣保護管理法で守られており、許可なく捕獲したり傷つけたりすることはできません。卵やヒナのいない巣は特別な許可なく撤去できますが、卵やヒナがいる場合は許可なく撤去できません。巣立ちまでは約1か月とされています。

キジバトの豆知識

狩猟鳥だがドバトは違う

キジバトは狩猟鳥に指定されていますが、ドバトは狩猟鳥ではありません。狩猟には期間や方法の決まりがあり、住宅のまわりで自由に捕まえてよいということではありません。

キジバトの生存戦略

1回に産む卵は2個と少ないものの、暖かい地域では一年中繁殖できます。ピジョンミルクでヒナを育てるため、親がエサを得られれば季節を問わず子育てができます。

生態系での役割

雑草の種子や低木の実を食べ、市街地から山地まで幅広い環境で暮らしています。

建物診断の視点

生垣や庭木が茂りすぎていると、キジバトが巣を作りやすくなります。枝葉の混み具合と、ベランダまわりのすき間をあわせて確認しておくと、巣作りを防ぎやすくなります。

キジバトの危険度評価

※地域・環境により変動する相対的な目安です。

項目評価
人との接触★★★☆☆(庭木や公園で見かける)
フン・巣の被害★★☆☆☆(1〜2羽で行動することが多い)
農作物への被害★★★☆☆(まいたばかりの種子や芽を食べる)
人への直接の害★☆☆☆☆
対策の難易度★★★☆☆(卵・ヒナがいると巣を撤去できない)

ドバトとの見分け方

見るポイントキジバトドバト
翼・背中茶色のうろこ模様灰色で黒い線2本など、色の個体差が大きい
群れ方1〜2羽で行動することが多い群れで生活する
巣の場所庭木や生垣など建物のベランダなど雨のかからない所
飛ぶときの翼水平に近いV字形に保って滑空する

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政綱 純
バグディフェンス代表。政綱 純(まさつな まこと)。姫路市を拠点に、害虫・害獣の駆除と予防施工を行っています。不動産業界で7年間、賃貸・売買・管理・リフォーム・空き家再生に携わり、建物の構造や入退去検査・原状回復の現場を見てきました。宅地建物取引士・2級FP技能士。認定NPO法人 空き家相談センター 相談員。駆除で終わらせず、侵入経路と再発防止まで建物の側から考えることを大切にしています。
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