夕方になると、屋根裏や壁の中から「カサカサ」「キーキー」と小さな音がする。家のまわりで小さな黒いフンを見かける。そんなときに疑いたいのがコウモリです。この記事では、家に住みつくコウモリの見分け方と、捕まえずに追い出して侵入口を塞ぐ手順、塞いではいけない時期をまとめました。
家に住みつくのはアブラコウモリ
家の屋根裏や壁の中に住みつくコウモリは、主にアブラコウモリ(イエコウモリ)です。京都市の資料では、巣は壁の間や天井裏など、家屋のすき間にあるとされています。浜松市の案内によると、コウモリは1cmほどのすき間があれば出入りできます。
コウモリは暗いなかで虫を捕まえて食べ、1日に体重の30%にもなる量の虫を食べるといわれています(京都市)。夕方に家から飛び出し、夜のあいだ虫を捕って、明け方に戻ってきます。くわしい生態は「アブラコウモリの生態」で解説しています。
コウモリの音と出入りの見分け方
- 夕方から夜にかけて、屋根裏や壁の中でカサカサと動く音がする
- 夕方、軒下や外壁のすき間から小さな影が飛び出していく
- 外壁の下や窓のまわり、ベランダに、小さな黒いフンが落ちている
- 冬は冬眠するため、音がしなくなることが多い
フンでネズミと見分ける
コウモリのフンは、色や形がネズミのフンとよく似ています。京都市の資料によると、ネズミのフンと間違えて相談されることが多いそうです。見分け方は次のとおりです。
- 落ち方:コウモリのフンは、出入り口や巣の真下など1か所にまとまって落ちる
- 中身:コウモリのフンは中身がすべて昆虫の殻や脚。ネズミのフンにはほぼ必ず毛が混じる
手袋とマスクをつけ、消毒用アルコールで湿らせてからつぶすと、中身で見分けられます。
放っておくと起きること
京都市の資料では、コウモリの主な害はフンや尿のにおいと染みだとしています。巣の場所ではフンや尿が高く積み重なり、においや天井・壁の染みの原因になります。1匹ごとのフンの量はわずかでも、数が増えると片づけが大変になります。
コウモリは捕まえずに追い出す
コウモリは鳥獣保護管理法で守られていて、許可なく捕まえることはできません。家庭でできるのは、追い出して、入り口を塞ぐことです。
塞ぐのは「コウモリが外にいる時間」に
浜松市の案内では、入り口を塞ぐのはコウモリが家にいない時間帯に行い、ガムテープや網などで出入り口を塞ぐよう説明しています。夕方に飛び出していくのを確認してから塞げば、中に閉じ込めずにすみます。
6〜8月と、冬眠の前後は塞がない
浜松市の案内では、まだ飛べない子どもがいる6〜8月と、冬眠の前後は、入り口を塞ぐのを避けるよう呼びかけています。この時期に塞ぐと、中に子どもや冬眠中のコウモリが取り残されます。
塞ぎにくい場所では、追い出しの工夫を
構造上どうしても塞げない場所について、浜松市は、CDやアルミ箔を周辺にぶら下げて超音波を乱反射させる方法や、出入り口のまわりにクレゾールや木酢液を塗る方法を紹介しています。市販のコウモリ用の忌避スプレーも、追い出しに使われます。
入り口の見つけ方と塞ぎ方は「コウモリの侵入経路の見つけ方と塞ぎ方」でくわしく解説しています。
業者に頼んだほうがいいケース
- 入り口が屋根の近くや2階の外壁など、高い場所にある
- 入り口が何か所もあって、どこから出入りしているかわからない
- 天井裏や壁の中にフンがたまっていて、清掃と消毒が必要
- 追い出しても戻ってくる
業者に頼むと、出入り口の調査から追い出し、封鎖、フンの清掃と消毒までまとめて任せられます。
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よくある質問
Q. 冬に音がしなくなりました。いなくなったのでしょうか?
冬眠している可能性があります。浜松市の案内では、冬眠の前後は塞ぐのを避けるよう呼びかけています。春に活動が戻ってから、出入りを確かめて対処してください。
Q. フンを自分で掃除しても大丈夫ですか?
手袋とマスクをつけ、フンを舞い上げないように湿らせたペーパーで取り除き、消毒用アルコールで拭いてください。天井裏に大量にたまっている場合は、業者に清掃と消毒を頼んでください。
まとめ|コウモリは「出ていった時間に、時期を選んで塞ぐ」
屋根裏や壁の中のカサカサ音と、1か所にまとまって落ちる小さなフンは、コウモリのサインです。許可なく捕まえることはできないので、夕方に出ていったのを確かめてから入り口を塞ぎます。6〜8月と冬眠の前後は避けて、高い場所や入り口が多い場合は業者に任せてください。
