【2026年】シロアリ駆除の費用相場|一軒家30坪はいくら?見積もりの見方

シロアリ駆除の費用相場 一軒家30坪 いくらかかる?

「シロアリ駆除 30坪」で調べると、10万円台から40万円近くまで、サイトによって金額がばらばらです。どれが正しいのか分からないまま、手元の見積もりを眺めている方も多いと思います。

金額がばらつく一番の理由は、料金の計算に使う面積を、サイトごとに違う前提で書いているからです。

シロアリ駆除の料金は、ほとんどの業者が「施工面積 × 単価」で計算します。そしてこの施工面積は、家の延床面積ではなく、原則として1階の床面積です。同じ「30坪の家」でも、総2階なら施工面積は約15坪、平屋なら30坪。料金はおよそ2倍違います。

この記事では、料金の決まり方を分解したうえで、公開されている料金データから延床面積ごとの目安を出し、見積もりのどこを見れば高い・安いを判断できるかを整理します。

目次

シロアリ駆除の費用は「1階の床面積 × 単価」で決まる

シロアリの薬剤処理は、床下の土と、1階の床を支える木材(土台・大引・束など)に対して行います。2階の床下には土がないので、通常は処理しません。そのため、料金の計算に使うのは1階の床面積です。

総2階建てと平屋の施工面積の違い。シロアリ駆除の料金は1階の床面積×単価で決まる
建物の形延床面積施工面積(1階の床面積)
総2階建て30坪(約99㎡)約15坪(約50㎡)
総2階建て40坪(約132㎡)約20坪(約66㎡)
1階が広い2階建て32坪約18坪(約60㎡)
平屋30坪(約99㎡)30坪(約99㎡)

「30坪で◯万円」と書かれた相場を見るときは、それが延床30坪なのか、施工面積30坪なのかを必ず確かめてください。ここを取り違えると、相場との比較そのものが成り立ちません。

不動産の資料(登記簿や重要事項説明書、間取り図)には、たいてい「1階◯㎡、2階◯㎡」と階ごとの床面積が書かれています。見積もりを取る前に、1階の数字を手元に用意しておくと話が早く進みます。

1㎡あたりの単価の相場

単価は業者の種類によって幅があります。各社が公開している料金をまとめると、次のとおりです。

業者の種類1㎡あたりの単価
全国展開の防除会社2,475〜3,200円
ホームセンターなどの窓口1,800〜3,100円
地域の中堅業者1,650〜2,530円
業者紹介サービス1,100〜2,000円

各社が公開している料金表をもとにした一般的な目安です。実際の金額は、建物の構造・床下の状況・被害の有無・工法によって変わります。

1坪あたりで書かれている場合

1坪は約3.3㎡です。坪単価を3.3で割ると㎡単価になります。たとえば「1坪8,250円」は、1㎡あたり約2,500円です。

延床面積別の費用の目安(総2階建ての場合)

上の単価のうち、地域の中堅業者〜全国展開の防除会社(1㎡あたり1,650〜3,200円)で計算した目安です。

延床面積施工面積(1階)単価で計算した金額実際に出やすい総額の目安
20坪約10坪(33㎡)約5.5万〜10.5万円8万〜13万円(最低施工料金がかかりやすい)
30坪約15坪(50㎡)約8万〜16万円10万〜20万円
40坪約20坪(66㎡)約11万〜21万円12万〜25万円
50坪約25坪(83㎡)約14万〜27万円15万〜30万円
平屋30坪30坪(99㎡)約16万〜32万円18万〜35万円

「実際に出やすい総額」が単価の計算より高めになっているのは、次の節で説明する最低施工料金と、玄関・浴室の追加処理が乗るためです。

ネットの比較サービスでは、床下20坪の駆除が6万〜10万円程度と表示されていることがあります。これは追加処理を含まない料金表の数字で、条件の良いケースの下限に近い価格として見てください。

たとえばシロアリ110番は、1㎡あたり1,320円(税込)からで、66㎡以下の家は一律88,000円(税込)としています。薬剤を注入するための穴あけや、食べられた柱の補強は料金に含まれません。紹介サービスは単価が低めに見えますが、実際に施工するのは地域の加盟店です。見積もりの段階で、総額と施工範囲を必ず確認してください。

相見積もり先に、上場企業運営の【シロアリ110番】
見積もり無料/キャンセル無料/出張費無料

見積もりが相場より高くなる5つの理由

単価の表どおりに収まらないのは、たいてい次のどれかが理由です。正当な理由なので、見積もりに入っていること自体は問題ありません。どの項目にいくら乗っているかが書かれているかを確認してください。

1. 最低施工料金

多くの業者は、面積が小さくても「8万〜13万円」程度の最低料金を設けています。施工面積が30㎡台の家では、単価の計算より総額のほうが高くなるのはこのためです。

2. 玄関・浴室まわりの処理

玄関の土間や、タイル張りの浴室の下は、床下から薬剤が届きません。コンクリートに穴を開けて薬剤を注入する処理(穿孔処理)が必要になり、別料金になることが多い部分です。古い在来工法の浴室は、シロアリ被害が最も出やすい場所のひとつでもあります。

3. 被害が出ている場合の駆除

予防だけなら薬剤の処理で終わりますが、すでに被害がある場合は、被害を受けた木材に穴を開けて薬剤を注入する処理が加わります。被害の範囲が広いほど作業が増えます。

被害が進みすぎると、駆除の費用では済まなくなります。不動産の仕事をしていた頃、売却前の調査でシロアリの被害が見つかり、被害が大きすぎて解体する以外に選択肢がなかった家がありました。住んでいる間は気づかないまま進んでいた、ということです。

家は無事に売れましたが、解体費用は売主さんの負担になり、そのぶん手元に残るお金が減りました。早い段階で見つかっていれば、駆除と部分的な補修で済んだ可能性があります。駆除の見積もりで迷っているうちは、まだ打てる手がある段階です。

被害を受けた土台や柱、床板の交換が必要な場合は、駆除とは別に大工工事の費用がかかります。床をはがしての作業になることも多く、金額は被害の範囲で大きく変わります。シロアリ業者の見積もりには補修が含まれないことが多いので、駆除の見積もりと補修の見積もりは分けて確認してください。

4. 工法の違い(バリア工法とベイト工法)

工法方法費用の傾向
バリア工法床下の土と木材に薬剤を散布・注入する一般的。単価は㎡で計算
ベイト工法家のまわりに毒餌の容器を埋め、巣ごと駆除する薬剤を床下に撒かない分、高めになりやすい。家の外周の長さで計算されることが多い

ベイト工法は、床下に入れない家や、小さな子ども・ペットがいて薬剤の散布を避けたい家で選ばれます。

5. 床下の状態

床下の高さが低い、点検口がない、配管が多いといった家は、作業に時間がかかります。点検口を新しく作る場合は、その費用が別にかかります。

安すぎる見積もりで確認すること

相場より大幅に安い見積もりは、それ自体が悪いわけではありません。ただし、安い理由が説明できるかは確認してください。表示単価が安くても、次のような形で総額が上がることがあります。

  • 最低施工料金や諸経費で、結果的に総額が高くなる
  • 玄関・浴室の処理が含まれていない
  • 被害箇所のまわりだけを処理する「部分施工」になっている
  • 保証期間が短い、再発時の再施工が保証の対象外、定期点検がない
  • 安い料金や無料点検を入口にして、床下の調湿剤や換気扇の設置を勧められる

たとえば40㎡の家で、表示単価1,800円の業者が最低料金や玄関・浴室の処理を足して総額15万円(実質1㎡あたり3,750円)になれば、表示単価2,500円で総額10万円の業者より高くつきます。比べるのは単価ではなく、同じ範囲を処理したときの総額です。

訪問してきた業者の「無料点検」には応じない

国民生活センターは、「点検させてほしい」と訪ねてきた業者が床下や屋根の不具合を指摘して不安をあおり、工事を契約させる「点検商法」について注意を呼びかけています。アドバイスとして挙げられているのは次の点です。

  • 点検を持ちかける訪問業者には応対しない
  • 点検結果をうのみにせず、その場で契約しない
  • 契約書の内容をしっかり確認する
  • クーリング・オフや契約の取り消しができる場合がある

自宅で契約した場合、クーリング・オフの対象になることがあります。困ったときは消費者ホットライン「188」で、最寄りの消費生活センターに相談できます。

どこに頼むか|頼み先の種類と違い

シロアリ駆除の申し込み先はいくつかありますが、申し込んだ先と、実際に床下に入って施工する会社が違うことがある点に注意してください。保証の窓口がどこになるかも、申し込み先によって変わります。

頼み先特徴確認したいこと
地元の防除専門業者自社で調査から施工まで行う。地域の住宅に慣れている保証の内容と、再発時の対応
全国展開の防除会社施工の手順や保証の仕組みがそろっている担当する拠点・営業所はどこか
家を建てたハウスメーカー・工務店新築時の防蟻処理と保証の続きとして頼める建物の長期保証の条件に、再施工が含まれていないか
JA・生協などの窓口組合員向けに提携業者を紹介する実際に施工する会社と、保証の窓口
ホームセンター店頭やチラシで申し込める実際に施工する会社と、保証の窓口
業者紹介サービス地域の加盟店から見積もりが届く施工する加盟店の名前と、総額・施工範囲

新築から10年前後の家は、ハウスメーカーの建物保証の条件に「指定業者による防蟻の再施工」が含まれていることがあります。他の業者で施工すると保証が切れる場合もあるので、先に保証書を確認してください。

見積もりを比べるときに確認する6項目

2〜3社から見積もりを取り、次の6項目を同じ条件にそろえて比べてください。

確認すること見るポイント
施工面積1階の床面積と合っているか。延床で計算されていないか
工法バリア工法かベイト工法か。使う薬剤の名前
施工範囲玄関・浴室の処理、被害木材への注入が含まれているか
総額最低施工料金・諸経費・出張費まで含めた金額
追加料金の条件どんな場合に、いくら追加になるか
保証期間(5年が一般的)、再発したときの再施工が無料か、定期点検の有無

見積書の「一式」という書き方は、内訳を出してもらってください。上の6項目が書面で分かれば、業者ごとの差がはっきり見えます。

相見積もり先がないときは

近くに頼める業者が思い当たらない場合は、業者紹介サービスを相見積もり先のひとつにする方法があります。シロアリ110番は、申し込むと地域の加盟店から見積もりが届き、見積もり・キャンセルは無料です。運営は東証上場のシェアリングテクノロジー株式会社です。

シロアリ110番

上場企業が運営する業者紹介サービス

  • 見積もり・キャンセル無料
  • 24時間365日受付
  • 全国の加盟店から手配

対応エリア:全国

対応:シロアリ(駆除・予防)

地域のシロアリ駆除業者を紹介するサービスで、東証上場のシェアリングテクノロジー株式会社が運営しています。

申し込むと加盟店から見積もりが届き、頼むかどうかは内容を見てから決められます。見積もり・キャンセルが無料なので、地元業者と比べるための相見積もり先として使いやすい窓口です。

施工後に不具合があった場合に運営会社を通して相談できる点も、初めて業者に頼む人の安心材料になります。

こんな人に向いてる 相見積もりを取りたい/地元の業者に心当たりがない

見積もり無料/キャンセル無料/出張費無料

駆除費用は確定申告で取り戻せる場合がある(雑損控除)

国税庁は、シロアリの被害は「害虫その他の生物による異常な災害」にあたるとして、被害を受けた家の修繕費と駆除費用は雑損控除の対象になるとしています。

ただし、対象になるのは被害が出たあとの駆除と修繕だけです。

  • 被害を防ぐための予防の費用は対象外
  • 駆除と同時に行った予防の費用も対象外

そのため、被害があって駆除する場合は、見積書と領収書で「駆除」と「予防」の金額を分けて書いてもらうことをおすすめします。一式でまとめられていると、どこまでが控除の対象か説明しにくくなります。

いくら戻るのか(計算の考え方)

雑損控除の額は、次のどちらか多いほうです。

  1. 損失額 −(その年の所得の10%)
  2. 損失額のうち災害関連の支出 − 5万円

シロアリの駆除費用は2の「災害関連の支出」にあたるので、たとえば駆除費用が15万円なら、15万円 − 5万円 = 10万円が所得から差し引かれます。所得税率が10%の人なら約1万円、20%の人なら約2万円が戻る計算です(住民税も軽くなります)。

確定申告で控除を受けるには、領収書と、被害の状況が分かる写真を残しておいてください。

補助金や火災保険は使える?

補助金|シロアリ駆除だけを対象にした制度はほとんどない

自治体の補助制度の多くは、シロアリ駆除そのものを対象にしていません。市役所で駆除をしてもらうこともできないので、基本は自己負担です。

ただし、住宅のリフォームや耐震改修への補助の中で、シロアリ被害で傷んだ部分の補修が対象工事に入っている場合があります。被害の補修まで必要なときは、お住まいの市区町村のホームページで「住宅リフォーム 補助」「耐震改修 補助」を確認してください。

火災保険|シロアリ被害は対象外が基本

シロアリの被害は、火災保険では補償の対象外とされていることがほとんどです。損害保険会社の解説でも、シロアリ被害は対象外になる場合が多いとしています。契約内容によって違うので、気になる場合は保険証券か保険会社に確認してください。

なお、「火災保険を使えば自己負担なしで直せる」と勧誘してくる業者には注意してください。国民生活センターも、点検商法の注意点として「火災保険での修理を持ちかけてくる業者との契約は避ける」ことを挙げています。

予防だけの場合の費用と、やり直しの時期

新築時の防蟻処理は、薬剤の効果が5年ほどで切れるため、多くの業者が保証期間を5年にしています。築5年を過ぎたら、予防の施工を検討する時期です。

予防の施工も、料金の計算方法は駆除と同じ「1階の床面積 × 単価」です。被害がない分、木材への注入などの作業が少なく、駆除より安くなる傾向があります。予防の坪単価は、1坪3,000〜4,100円程度で出している業者が多く見られます。

よくある質問

Q. 見積もりだけ取って断っても大丈夫ですか?

大丈夫です。床下の調査と見積もりは無料の業者がほとんどです。調査の前に、見積もり後に断った場合に費用がかかるかを確認しておくと安心です。

Q. 賃貸の家でシロアリが出たら、費用は誰が払いますか?

建物の修繕は原則として貸主(大家)の負担です。自分で業者を手配する前に、管理会社か大家に連絡してください。勝手に業者を手配すると、費用を請求できなくなることがあります。

Q. 駆除費用はクレジットカードや分割で払えますか?

業者によります。見積もりのときに支払い方法を確認してください。分割払いの場合は、手数料を含めた総額で比べてください。

Q. 羽アリを見つけました。すぐ頼むべきですか?

家の中で羽アリが大量に出た場合は、近くに巣がある可能性が高いので、早めに点検を依頼してください。ただし、黒いアリの羽アリをシロアリと間違えることも多いので、数匹を捨てずに保管しておくと、業者が種類を判断しやすくなります。羽アリの見分け方は「ヤマトシロアリの生態と被害のサイン」で写真つきで解説しています。

まとめ|相場は「1階の床面積」で見る

  • シロアリ駆除の料金は「1階の床面積 × 単価」で決まる。延床面積で比べない
  • 単価の目安は1㎡あたり1,650〜3,200円。総2階の延床30坪なら、総額10万〜20万円が出やすい
  • 最低施工料金、玄関・浴室の処理、被害木材への注入で総額が上がる
  • 比べるのは単価ではなく、同じ範囲を処理したときの総額と保証の中身
  • 被害が出たあとの駆除・修繕の費用は雑損控除の対象。見積書で「駆除」と「予防」を分けてもらう
  • 駆除だけを対象にした補助金はほとんどなく、火災保険も基本は対象外

お住まいの地域の業者を探す

→ 地域別のシロアリ駆除業者の記事を見る

兵庫県の姫路市とその周辺は、バグディフェンスが直接うかがいます。

→ 姫路市のシロアリ駆除・予防

参考にした資料

author avatar
政綱 純
バグディフェンス代表。政綱 純(まさつな まこと)。姫路市を拠点に、害虫・害獣の駆除と予防施工を行っています。不動産業界で7年間、賃貸・売買・管理・リフォーム・空き家再生に携わり、建物の構造や入退去検査・原状回復の現場を見てきました。宅地建物取引士・2級FP技能士。認定NPO法人 空き家相談センター 相談員。駆除で終わらせず、侵入経路と再発防止まで建物の側から考えることを大切にしています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次