夜、寝静まったころに天井の上から「トトト」「カリカリ」と小さな音がする。屋根裏の音でいちばん多いのがネズミです。この記事では、屋根裏のネズミの音の特徴と見分け方、家ネズミなら自分で駆除してよい理由と、粘着シート・殺鼠剤の正しい使い方をまとめました。
屋根裏のネズミの音の特徴
ネズミの足音は、ハクビシンやアライグマのような重い「ドタドタ」ではなく、「トトト」と軽く小走りする音です。木材や断熱材をかじる「カリカリ」「ガリガリ」という音もします。
東京都の資料によると、ネズミは夜行性ですが、夜通し動いているわけではありません。人が寝静まった夜や、留守で人がいない時間帯に活動することが多いとされています。毎晩同じ時間に聞こえるとは限らず、週に1回程度しか音がしない場合も、そこがネズミの行動範囲の一部になっていると考えられます。
秋から冬に増えるのは、暖かい家に入ってくるから
東京都の資料では、ネズミは一般に10〜11月ごろに暖かい民家へ入り込むため、この時期に相談が増え、3月ごろから減っていきます。冬の相談は夏の1.5〜2倍ほどあります。屋根裏や壁の中は断熱材があって暖かく、巣を作りやすい場所です。
屋根裏にいるのは、主にクマネズミ
家に住みつくネズミは、クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種です。屋根裏で音がする場合は、クマネズミが第一候補です。川崎市の資料では、クマネズミは屋内・天井裏・壁の中などにすみ、電線を伝ったり、垂直に登り下りしたりするのが得意とされています。ドブネズミは床下や下水まわりを好み、高い所は苦手です。くわしくは「クマネズミの生態」で解説しています。
ネズミかどうかを確かめる
天井裏の点検口や押入れの天袋をのぞける家なら、懐中電灯で照らして次の跡を探してください。
- フン:黒っぽい小さなフンが、通り道に点々と落ちている
- 黒い汚れ:柱や梁の角、配管のまわりに、ネズミの体の脂がこすれてできた黒い汚れがある
- かじり跡:断熱材、電気コード、段ボールに歯の跡がある
- 足跡:ほこりの上に小さな足跡がある
足音が重い、フンが1か所に山のようにたまっているといった場合は、ネズミ以外の動物かもしれません。「屋根裏・天井裏から音がする正体の見分け方」で確認してください。
放っておくと起きること
- 増える:東京都の資料では、ネズミは生後3か月から出産し、条件がよければ年に6〜7回、1回に6〜10匹ほどの子を産むとされています
- 火災:電気コードをかじってショートさせ、巣に火が移って火事になることがあります
- におい:尿のにおいが部屋まで上がってくることがあります
- ダニ:ネズミについているイエダニが、人を刺すことがあります
家ネズミは自分で駆除してよい
野生の鳥や動物は、鳥獣保護管理法で許可なく捕まえることが禁止されていますが、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種はこの法律の対象外です。粘着シートや捕獲かご、殺鼠剤を使って自分で駆除できます。
粘着シートは「通り道に、エサを置かずに」
東京都の資料では、粘着シートにはエサを置かないほうがよいとされています。エサが傷むと逆に避けられることがあり、エサの分だけ粘着面が減って逃げられやすくなるためです。屋根裏なら、フンや黒い汚れがある通り道に、すき間なく並べて置くのが基本です。
殺鼠剤は「ほかのエサを断ってから」
東京都の資料では、残飯や食材などがあると、ネズミは毒エサを食べないとされています。殺鼠剤を使う前に、食べ物を密閉容器にしまい、生ごみを片づけてください。川崎市の資料では、毒エサの使用は冬に限るよう案内しています。
ただし、殺鼠剤で死ぬ場所は選べません。屋根裏や壁の中で死ぬと、死骸を取り出せずににおいが残ることがあります。においが出たときの対処は「ネズミの臭い・死骸の臭いの原因と消し方」で解説しています。
最後は侵入口を塞ぐ
捕まえても、入り口が開いていればまた入ってきます。東京都の資料では、クマネズミは1.25cmのすき間があれば通り抜けられるとされています。外壁を配管が通る部分、屋根と壁のすき間、外壁のひび、基礎の換気口などを、金網や防鼠用のパテで塞いでください。中にネズミが残っているうちに塞ぐと閉じ込めてしまうので、捕獲が終わってから行います。
業者に頼んだほうがいいケース
- 粘着シートや殺鼠剤を使っても、音が続いている
- 音が家のあちこちに広がっている
- 電気コードのかじり跡を見つけた
- 侵入口がどこかわからない、または屋根など高い場所にある
業者に頼むと、侵入口の特定と封鎖、駆除、フンの清掃と消毒までまとめて任せられます。
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よくある質問
Q. 超音波の機械を置けば出ていきますか?
東京都の資料では、超音波については評価がまちまちで、実用効果については否定的な意見のほうが多いとされています。くわしくは「屋根裏の動物は音で追い出せる?」で解説しています。
Q. 捕まえたネズミはどう処分しますか?
東京都の資料では、死んだネズミを可燃ごみとして出せる自治体が多いとされています。お住まいの市区町村の出し方を確認してください。素手では触らず、手袋を使ってください。
まとめ|屋根裏のネズミは「通り道で捕まえて、入り口を塞ぐ」
屋根裏のトトトという軽い足音とカリカリ音は、クマネズミの可能性が高いです。家ネズミは自分で駆除できるので、フンや黒い汚れのある通り道に粘着シートを置き、捕まえたあとで侵入口を塞いでください。音が広がる、コードがかじられているといった場合は、早めに業者に調べてもらいましょう。
