夜になると天井裏でドタドタと足音が響く。庭や畑の作物が荒らされている。屋根裏や床下から、これまでにない異臭がしてきた。神戸市内でこうした症状に心当たりがあるなら、原因はアライグマかもしれません。
アライグマはもともと日本にいなかった外来種ですが、兵庫県は全国でも捕獲数が突出して多い地域で、なかでも神戸市の増加が際立っています。神戸市内のアライグマ捕獲数は2024年度に2,948頭にのぼり、全国の市町村で最多を記録しました。
前年度の約2,063頭から1年で1.4倍に増えており、被害は農村部だけでなく市街地周辺へと広がっています。アライグマは屋根や軒下のわずかな開口部から天井裏に侵入し、戸建ての住宅地はもちろん、市街地に近いエリアでも被害が報告されています。実際に、天井裏から足音や子どもの鳴き声のような音が聞こえる、フン害で天井が汚れる、といった相談が神戸市内でも寄せられています。

被害の深刻さは、神戸市の対策からもうかがえます。市はこれまで約1,400個の箱わなを設置して対応してきましたが、それでも被害の拡大が止まらず、2026年には市民グループが捕獲を担う「KOBEアライグマバスターズ」制度を新設しました。1頭の捕獲につき3,000円、自ら処理・運搬まで行う場合は8,500円の謝礼金が支払われる仕組みです。あわせて、すみかになりやすい築50年以上の古い建物などを対象に、侵入口をふさぐ工事費用を最大10万円補助する制度も始まっています。行政がここまで踏み込むほど、神戸市のアライグマ被害は個人の手に負えない規模に広がっているということです。
アライグマは雑食で繁殖力が高く、一度住まいをねぐらと認識すると簡単には離れず、出産して数が増えることもあります。放置するほど糞尿による衛生被害や建材の腐食が進み、駆除に加えて清掃やリフォームまで必要になって費用もかさみます。とはいえ、いざ業者を探そうとすると数も種類も多く、どこに頼めばいいのか迷う方がほとんどでしょう。
この記事では、私たち自身も駆除を手がける立場から、神戸市でアライグマ駆除業者を選ぶときに見るべきポイントと費用の目安、そして避けるべき業者の特徴までをフェアに整理します。特定の一社をすすめるためではなく、あなたが納得して依頼先を選べるようにすることが目的です。
神戸市のアライグマ駆除業者の選び方|5つのチェックポイント
先に結論をお伝えします。アライグマ駆除業者を選ぶときに確認したいのは、次の5点です。
ひとつめは、資格があり法令を守って作業するかどうか。アライグマは無許可で捕獲すると違法になるため、ここを外す業者は論外です。ふたつめは、駆除後の再発防止まで設計しているか。追い出すだけでは戻ってきます。みっつめは、料金が明朗で見積もりの内訳がはっきりしているか。よっつめは、自社で施工するのか他社へ仲介するのか、その仕組みを理解した上で選べているか。いつつめは、作業後の保証があるかどうかです。
以下、それぞれを詳しく見ていきます。
神戸市のアライグマ駆除の料金相場
アライグマ駆除の費用は、おおむね10万〜30万円程度が一般的な相場とされています。ただしこれは作業の範囲によって大きく変わり、被害が軽ければ数万円で収まることもあれば、複数個体がいて建物の修繕まで必要になると30万円を超えることもあります。神戸市内の業者でも、簡易な追い出しだけなら数万円から、という料金を掲げているところがありますが、これはあくまで最低料金で、総額は被害の範囲によって変わります。作業内容ごとの目安を整理すると、次のようになります。
| 作業内容 | 費用の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 簡易対応 | 約1万〜10万円 | 追い出し・部分的な対策のみ。再発防止は限定的 |
| 標準対応 | 約5万〜15万円 | 追い出し+侵入経路の封鎖+糞尿の清掃・消毒 |
| 大規模対応 | 約15万〜30万円以上 | 複数個体の駆除、広範囲の防除、断熱材交換などの修繕 |
注意したいのは、同じアライグマ駆除でもなぜここまで金額に幅が出るのか、という点です。理由は主に被害の範囲と侵入経路の数にあります。屋根裏に一匹が入り込んだだけなら追い出しと一カ所の封鎖で済みますが、床下まで巣が広がっていたり、侵入口が複数あったり、糞尿で断熱材が汚損していれば、清掃・消毒・交換の工程が加わって費用は跳ね上がります。
そのため「アライグマ駆除一式◯万円」とだけ書かれた見積もりには注意が必要です。何にいくらかかるのか、調査・追い出し・封鎖・清掃消毒・保証がそれぞれ含まれているのかを確認しましょう。内訳を明示できる業者ほど、後からの追加請求トラブルが起きにくい傾向があります。
アライグマ駆除は法令順守が必須|無許可の捕獲は違法
アライグマ駆除で最初に知っておくべきなのは、勝手に捕まえてはいけないという点です。アライグマは特定外来生物に指定されており、その捕獲は鳥獣保護管理法や外来生物法の規制を受けます。わなを使った捕獲には狩猟免許や自治体の許可が必要で、無資格・無許可で捕獲すると法律違反になりかねません。
これは業者選びにそのまま直結します。つまり、適切な資格を持ち、自治体と連携して合法的に作業を進められる業者かどうかが、信頼できる業者を見分ける最大の判断軸になるということです。私たちのチームでも、わな猟免許を持つ協力専門家と連携してこの部分に対応しています。資格や許可の有無をあいまいにしたまま「すぐ捕まえます」と話を進める業者には、慎重になったほうがよいでしょう。
なお、自分の敷地内で被害に遭っている場合の対応可否や手続きは、自治体の窓口に相談することで整理できます。この点は記事後半であらためて触れます。
駆除して終わりではない|侵入経路の封鎖と再発防止
アライグマ対策でもっとも見落とされがちなのが、追い出した後のことです。アライグマは一度ねぐらにした場所への執着が強く、ただ追い出すだけでは高い確率で戻ってきます。本当に必要なのは、どこから入ってきたのかを突き止め、その侵入口を確実に塞ぐことです。
アライグマは前足が器用で、わずかな隙間や換気口、軒下の破損部などをこじ開けて侵入します。そのため、建物の構造を理解して侵入経路を特定できるかどうかが、再発するかしないかの分かれ目になります。私たちが不動産の現場で培ってきた建物の知見も、まさにこの侵入経路の特定と封鎖に生きる部分です。
業者を選ぶときは、追い出しと捕獲だけでなく、侵入口の封鎖や清掃・消毒、そして再発時の保証までを一連の作業として提案してくれるかを確認しましょう。目先の安さだけで簡易対応を選ぶと、結局また依頼することになり、トータルでは割高になることも少なくありません。
自社施工と仲介業者の違い|神戸で頼むときの注意
アライグマ駆除業者を調べると、大きく「自社施工の業者」と「仲介サービス」の二種類があることに気づきます。インターネット検索で上位に出てくるサイトの多くは、実は仲介型のサービスです。
仲介型は、問い合わせを受けて近くの提携業者に作業を割り振る仕組みです。全国どこからでも申し込めて、複数業者を比較しやすいのが利点です。一方で、仲介手数料が料金に上乗せされることがあり、実際に来る作業スタッフがどの業者かは事前にわかりにくいという面もあります。
自社施工型は、相談から作業までを一貫して同じ業者が担います。仲介手数料がかからず責任の所在も明確ですが、対応エリアや対応できる害獣が限られることがあります。
どちらが良い悪いということではなく、急いでいて手軽に比較したいなら仲介型、じっくり一社に任せて責任ある対応を求めるなら自社施工型、というように状況で使い分けるのが現実的です。大切なのは、自分がどちらに依頼しようとしているのかを理解した上で選ぶことです。
神戸市のアライグマ駆除おすすめ業者7選
ここでは、神戸市のアライグマ駆除に対応している業者を紹介します。「どれが一番か」ではなく「あなたの状況にどれが合うか」で選べるよう、地元密着の業者を中心に整理しました。料金や対応エリアは変わることがあるため、依頼前に各社で必ず確認してください。
害獣駆除のROY
一級建築士事務所が運営
- 累計3万件以上の実績
- 5年保証+無料定期点検
- 調査・見積もり・出張費すべて無料
対応エリア:北海道・東北を除く全国
対応:ネズミ・ハクビシン・イタチ・アライグマ・コウモリ・害鳥
「再発させたくない」を最優先するならまず候補に入れたい一社。一級建築士事務所が運営し、大工や住宅設備の経験者が天井裏・床下の構造から侵入経路を特定して塞ぐため、追い出して終わりではなく根本対策まで踏み込めるのが強みです。
契約前に施工を始めることはなく、不安を煽る営業もしないと明記されています。「他社で駆除したのにまた戻ってきた」という再発に悩む人に特に向きます。
こんな人に向いてる 再発させたくない/他社で駆除したのにまた戻ってきた
駆除ザウルス
TV番組多数出演
- 累積相談4万件以上
- 被害・施工の画像データを提供
- 調査・見積もり・見積もり・現地調査無料
対応エリア:全国(北海道・沖縄・離島を除く)
ネズミ・コウモリ・ハクビシン・イタチ・アライグマ
知名度と実績で選ぶならこの一社。
複数のTV番組に取り上げられた全国対応の害獣駆除サービスで、24時間365日受付、日本各地の営業所から駆けつけます。
被害状況や施工内容を写真・動画で記録して渡してくれるため、何をどう直したかが目に見えるのが安心材料。
ネズミ・コウモリ・ハクビシン・アライグマなど幅広い害獣に対応します。まず信頼できる大手に相談したい人向けです。
こんな人に向いてる まず信頼できる大手に相談したい/対応の中身を記録で残したい
見積もり・現地調査は無料/最長10年保証/24時間365日受付
トータルクリーン|神戸市全域対応・自社施工の地元業者
自社施工
神戸市全域を対応エリアに含む、地元の害獣駆除業者です。長年の業歴で培ったノウハウをもとに、アライグマ・イタチ・ハクビシン・ネズミなどに自社施工で対応します。屋根の上で見つけた大量のフンからアライグマの通り道をたどり、わなを仕掛けて捕獲するといった、現場に即した対応実績があります。天井裏の足音やフン尿の異臭といった住宅被害の調査から、追い出し・侵入経路の特定・封鎖までを一貫して手がけ、東灘区・灘区・北区など市内各区をカバーしている点が特徴です。地元で長く相談できる業者に任せたい人に向いています。〔※対応エリア・料金・保証の最新情報は公式サイトで要確認〕
向いている人:神戸に根ざした地元業者に一貫して任せたい/住宅の被害調査から頼みたい
アライグマ駆除ワーカーズ
再発防止まで対応
アライグマ駆除を専門に掲げ、神戸市の垂水区・西区・兵庫区など各区に対応する業者です。
被害状況の無料調査・見積もりから、捕獲や追い出しによる駆除、侵入口の封鎖、糞の清掃・消毒、再発防止までをトータルで行う体制が持ち味です。
屋根裏や壁・床下から物音や異臭がするといった相談に、最短20分を目標とするスピード対応をうたっています。
アライグマに特化した業者に、調査から再発防止までまとめて任せたい人に向いています。〔※お住まいの区が対応エリアか、料金・キャンペーンの有無は公式サイトで要確認〕
向いている人:アライグマ専門の業者に頼みたい/調査から清掃・再発防止までまとめて任せたい
ほかの地元業者も比較したいなら:EPARKくらしのレスキューなどの地域検索
上記のほかにも神戸市内には害獣駆除の地元業者があり、お住まいの区や被害の内容によって相性は変わります。複数の地元業者を見比べたい場合は、EPARKくらしのレスキューのような地域検索サービスが便利です。神戸市の区ごとに対応業者を検索でき、出張費・見積もり無料やアフターサポートの有無といった条件で絞り込めます。一社に決める前に、地元の選択肢を一通り把握しておきたい人に向いています。
向いている人:地元業者を幅広く比較してから決めたい/自分の区の対応業者を探したい
費用を抑えて比較したいなら:くらしのマーケット/ミツモア
ポータル・比較型
費用を抑えて、まずは今いる個体を駆除・追い出ししてほしい、という場合にはポータル型のサービスが向いています。くらしのマーケットやミツモアには小規模な事業者や便利屋が多く登録しており、料金を比較しながら安い業者を選べるのが利点です。くらしのマーケットは料金を見て自分で業者を選んで予約でき、ミツモアは条件に合う最大5社の見積もりを一括で取れます。
ただし、こうした業者は駆除作業そのものに特化していることが多く、侵入経路の封鎖や清掃消毒、長期保証といった再発防止までは対応しない場合があります。また、登録業者には害獣駆除を専業にしていない副業・兼業の事業者や便利屋も含まれるため、駆除の実績や対応経験は人によって差があります。料金の安さだけで決めず、これまでの実績やアライグマ対応の経験、口コミを自分で確認してから選ぶことが大切です。安さの理由はこうした点にあるとも言えます。あくまで「費用優先で、まず駆除だけ」という割り切った使い方に向くサービスと考えておくとよいでしょう。
向いている人:費用を最優先したい/まず今いる個体を駆除・追い出ししたい
害獣駆除110番
上場企業運営
- 24時間365日・全国対応
- 見積もり・出張費・キャンセル無料
- 賠償責任保険に加入
対応エリア:全国対応
対応:ネズミ・タヌキなど屋根裏・農作物被害の害獣全般
「もう1社だけ比べたい」ときの相見積もり先に向く一社。東証上場企業が運営する業者紹介サービスで、全国の加盟店から地域の業者を手配します。
コールセンターが24時間365日受付で、施工不良が起きた場合も運営を通して相談できる安心感があります。
料金や対応方針を他社と横並びで比較するための候補として、気軽に見積もりを追加できます。
こんな人に向いてる 気軽に無料で相談したい
見積もり・出張費・キャンセル無料/相見積もりOK
悪質なアライグマ駆除業者の見分け方
残念ながら、害獣駆除の世界には不安をあおって高額な契約を結ばせる業者も存在します。神戸市で依頼する際も、次のような特徴が見られたら注意してください。
その場で契約を急かす、相場から大きく外れた高額を提示する、調査もせずに「今すぐ駆除しないと大変なことになる」と過度に不安をあおる、見積もりの内訳を出さず「一式」でまとめようとする、そして前述のとおり資格や許可の確認をあいまいにしたまま捕獲を持ちかける、といった点です。
トラブルを避けるには、一社だけで即決せず複数社から見積もりを取ること、その場でサインを求められても一度持ち帰って検討することが有効です。料金や契約に関する不安があるときは、消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談するという方法もあります。冷静に比較する姿勢が、結果的に適正価格で信頼できる業者にたどり着く近道です。
神戸市のアライグマ被害でよくある質問
神戸市でアライグマの相談ができる自治体窓口
アライグマの被害は、自治体の窓口でも相談できます。神戸市では「鳥獣相談ダイヤル」を設け、アライグマやハクビシンなどの目撃・被害の相談や、捕獲おりの無償貸し出しなどに対応しています。〔※神戸市の鳥獣相談ダイヤルの電話番号・受付時間・相談ページのURLは公式サイトで要確認のうえ記載〕
神戸市は対策に力を入れており、市民グループが捕獲を担う「KOBEアライグマバスターズ」制度や、すみかになりやすい古い建物の侵入対策費用を最大10万円補助する制度も設けています。対象になりそうな場合は、申し込みの前に市の窓口で確認しておく価値があります。〔※両制度の対象条件・申請方法は変更されることがあるため、神戸市公式サイトで最新情報を確認〕
ただし、ここで知っておきたいのは、自治体と民間業者では対応できる範囲が違うということです。行政の対応は、捕獲の許可手続きや、地域の猟友会への捕獲協力の要請が中心になります。猟友会による捕獲は、主に農地などでの個体数の管理を目的としたもので、報酬の仕組み上、屋根裏に入り込んだ個体の追い出しや、侵入口の封鎖、糞尿の清掃・消毒、断熱材の交換といった「住宅の被害そのものを解決する作業」までは想定されていないことがほとんどです。
そのため、捕獲の許可や制度面は自治体に確認し、実際の追い出し・侵入経路の封鎖・清掃などの住宅被害への対応は民間業者に依頼する、という使い分けが現実的です。どちらが優れているということではなく、目的が異なるという理解が、遠回りせずに被害を解決する助けになります。
まとめ|神戸市のアライグマ駆除は「資格」と「再発防止」で選ぶ
神戸市はアライグマの捕獲数が全国の市町村で最多となるなど、住宅地でも被害が起こりうる環境にあります。業者を選ぶときは、料金の安さだけで決めず、次の点を確認してください。
資格を持ち法令を守って作業するか、追い出しだけでなく侵入経路の封鎖と再発防止まで設計しているか、料金の内訳が明朗か、自社施工か仲介かを理解して選べているか、そして保証があるか。この5点を押さえれば、不当な高額請求や駆除後の再発といった失敗は大きく減らせます。
アライグマ被害は時間が経つほど被害も費用も拡大します。気になる兆候があれば、まずは現地調査と見積もりを依頼し、複数社を比較したうえで納得のいく業者に依頼しましょう。
